触れられないもの

形がないものについて語るブログ

村人Aでもいいんですよ

時代劇のワンシーン。

悪代官に年貢を不当に取られていた農民が立ち上がる。最初は諦めムードだったみんなが主人公の熱い思いに腰を上げる。

「そうだそうだ!オレもそう思ってたんだ!」

主人公の後ろでやっと声を上げることができた村人A

社内会議のワンシーン。

誰もが分かっているけど言い出せないひと言を思い切って言ってみる。「私はここに問題があると思っています。このように改善することで業務の流れが改善されます」問題に関わっている人の顔がこわばる。そしてここで口を挟むように声を上げた人がいる。

「僕もそう思ってたんですよ、それでですね」

誰かが言い出したことでなんとか自分の意見を発表できた社員A。

 

昔はそういうのがなんか許せなかったんですよ。人の後ろでしか何かを言えないのは弱さだって。でも大人になって仕事とか生活でいろんな人に出会ううちに考え方っていうのは変わっていくのです。

「そう思ってた」と自分の気持ちを発することの勇気。

黙って下を向いて時間が過ぎるのをひたすら待つような耐えるような人よりも、誰かの後ろに隠れていようが誰かが発言した後であろうが自分の意見を言えるほうが遥かにいい。

人生の主人公は自分、だからといって全員がヒーローのように活躍できるわけではなくて、自分の自分なりの活躍ができればいいんじゃないかなと思うんです。

それが大声の人もいればささやきの人もいる。それはそれでいいんです。

昔教わった心理学のアプローチ「あなたはあなたのままでいいんですよ」は今だになんだか心に刺さっているのです。

でも。

SNSでね、なんか見え隠れする「虎の威を借る狐」みたいな人はあんまり好きじゃないなぁ。なんか上手く言えないけど。